パチンコ・パチスロ=ギャンブルから
真の大衆娯楽へ
パチンコ業界へ提案
 

 

ものつくり大学 帯瀬陽圭様

1 パチンコ・パチスロ業界のイメージ

1-1  私的所見

 パチンコやスロットは、近年の傾向として、遊戯台の高演出とパチンコ関連出版物の多さゆえに、大衆娯楽の代表という位置付けよりも、データや情報量に左右されるギャンブルというイメージが強くなっている。事実、設置台数が飛躍的に伸びているスロットにはその傾向が強い。スロットを例に述べるが、遊戯台の設定差だけでなく、設定判別・解除役・リプレイハズシなどの言葉が一人歩きして、気軽に楽しめないものに感じる。情報量の差が勝率に繋がり、「ちょっと立ち寄ろう」というライトユーザーは皆無にひとしい。パチンコは、昔ながらの釘の状態と運で左右される遊戯性ではあるが、全ての年代に楽しめる遊戯台が少ない。あくまでも私的な所見であるが、世間一般に氾濫する情報や、友人(ホールアルバイトを含む)の意見を踏まえて、業界の持つイメージと今後の展開意見を述べる。

 

1-2  レジャー産業と比較

 パチンコを娯楽としてみた場合、他のレジャーと大きな違いがある。パチンコ遊戯は、その支出が見込めないことである。

レジャーの多様化が見られる近年、労働人口の減少により余暇市場の拡大が拡大しない中、堅調に推移する部門がある。フィットネスクラブ(スポーツ部門)・デジタルAV機器(趣味創作部門)・ゲームセンター(娯楽部門)などである。特に市場を伸ばしつつある、ゲームセンターには若年者が多く見受けられる。結果としては、若年労働人口と同じく、パチンコを余暇として楽しむ若年人口が減っているといえる。参加人口が増加している分野は、支出を見込める娯楽である。年齢層の高い世代に多くの伸びを示すフィットネスクラブは、毎月の会費を納めれば、十分に楽しめ目的も果たせる。この傾向をだけを見ると、パチンコは余暇としての役割を果たしていない。余暇の意味である、余った時間を限られた予算の中で楽しむ趣味ではなく、完全なギャンブルとなったと言えるであろう。収支が見込めないので、娯楽としては捉えられない存在である。

 

1-3  公営ギャンブルとメディア

 近年、地方公営ギャンブルは衰退の道を辿る。但し、中央競馬に至っては、高い売り上げを保った状態である。参加する人員も多種多用で、メディアで紹介される内容も、ギャンブルではなく人間と馬の歴史であり、騎手の栄光の奇跡であり、馬と人間をダブらせた生き様そのものである。パチンコ業界におけるメディアの捉え方にも大きな差を感じる。最近は、新台のイメージキャラクターに著名人を採用して、大々的に発表会を行うが、情報番組で目にする事はない。

テレビでパチンコ新台のCMは目にするが、企業イメージを放送している企業CMは、一般の視聴者には理解されにくいものが多い。就職の為に、企業リサーチしている学生やパチンコファンだけに理解できるCMを流しても意味が無い。メディアを十分に活用できない弱みが、パチンコ遊戯が一般に認知されない面に現れている。

 

1-4  パチンコ関連ニュースとメディア

 ニュース番組がワイドショー化している近年では、パチンコホールで起こる事件や事故を、メディアが当事者を絡めた報道をストーリー化して紹介する傾向にある。特に、毎年のごとくパチンコホールの駐車場で発生する幼児の脱水死亡事故などは、育児放棄する親の姿として取り上げ、誇大表現して報道する。パチンコホール外で起こった火事による焼死事件も、「親がパチンコをしていて焼死」と報道される。それ以外の要因では、背景を大きく報道されることはないが、パチンコ遊戯=養育放棄という図式を作りあげている気がする。

 

1-5  一般誌に登場する頻度

 漫画という媒体を通じて、公営ギャンブルをテーマにした作品と、パチンコをテーマにした作品の登場頻度の差が大きい。競馬ばかりでなく、近年は競艇漫画も大ヒットしている。それに比べて、パチンコ漫画で有名作品は、「釘師マサやん」のようである。当然、2030代の人間の多くは、それの題名すら知らない。

 人々の目にする機会が少ないから、認知されにくい。パチンコ専門誌にだけマイナーイメージの漫画が掲載されても、一般には認識されない。

 

2 イメージ向上戦略

2-1  イメージの役割

 人間は、表面を意識する傾向にある。企業イメージやブランドイメージなどは、表面だけで判断する最たるものである。ライブドア事件は、イメージの与える明暗の影響の大きさを痛感させられる面である。当初は、ライブドアは日本市場の改革者として取り上げられた。しかし、現在は脱法行為ばかりでなく、違法行為だけで拡大した企業として曝されている。そこに勤務する、優秀な技術者の姿などは微塵もない。三面記事に取り上げられるのも、広報担当者が退職して今後の活動をどうするかである。ライブドアが平行して有益な社会貢献をしているのであれば、一方向だけの取り上げ方はされなかったであろう。

この点を照らし合わせてみても、パチンコ業界全体で社会貢献をしている点をいかに浸透させるかが、世間に優良企業と認知させるイメージ戦略の第一歩である。

 

2-2  人材育成の貢献

 大学全入学時代を迎える現在、有効な手立てとしては、大学生を対象とした奨学生制度を作ること提案する。現在、大きな組織で新聞奨学生制度があるが、数々の問題が発生している。

新聞奨学生を継続できない・学業がおろそかになるなど、就業制約から発生する問題点が多い。パチンコホールに関して言えば、時間的制約が厳しくないし、地域住民と触れ合う機会にもなる。特に、年配のお客様が“働く学生”に持たれるイメージは悪くないと考える。特に、パチンコ機器製造会社ばかりでなくパチンコホール経営会社が就職サイトに名を連ね、学生のパチンコ業界に対するイメージが向上しているときである。それに合わせ、遊戯する人達やまだ参加されていない人々のイメージ向上に繋がれば、新規遊戯者の開拓にも遊戯から足が遠のいている人々にも、社会貢献を担う業界の一つとしてのアピールになる。

 奨学生として優遇を受ける学生にとっては、金銭的なメリット以外も大きい。

ホール経営は、サービス業なので躾の教育に繋がる。当然、話し方や行儀作法を覚える事が出来る。工学的に当てはめて考えれば、機械・電気関係の基礎知識も覚えられる。遊戯台は、電子・電気部品の塊であり、玉やメダルの供給機器は、まさに自動化された工場のようである。商業的考えてみても、たな卸しや商品の入出庫を考えれば、経済や物流の実践学習にも繋がる。このような教育的有効性も合わせて社会に認識されれば、この奨学制度は日本社会に根付くと考える。

 

 しかし、ホールで働く奨学生のデメリットもある。ホールの環境面から来る健康障害と、肉体的な怪我(腰痛など)である。遊戯客とのトラブルも考えられる。この点は、受け入れホール側の改善努力で対応が取れると予想する。

“パチンコ奨学生”は、業界のイメージ戦略としては十二分の効果が望めるのではないか。日本における大衆娯楽として、多くの人々が接した事のあるパチンコでは、認識される速度も早いと推測する。

今までの、学生バイトから“奨学生”としての位置付けに転換する事で、社会貢献を果たす業界の一つとなる。当然の事ながら、営業中は“奨学生”と判別可能な印とつけることも忘れてはならない。このマークだけでも、遊戯者の見方が変わるであろうし、遊戯者とのトラブル解消のクッションにもなるであろう。

それに、お客様から褒めていただく事で、仕事を遂行する大きな喜びを味わう事が出来て、その学生には大きな自信となるであろう。

 

3 業界を取り巻く不要なもの排除

3-1  不正遊戯者の排除

 ゴト師と呼ばれる人間の排除である。当然ホール経営も企業である限り、利益を生み出さなければ成り立たない。損益を考えても、一部の不正遊戯で発生した損害は、通常の遊戯者から回収することになる。まさに、遊戯者の減少に繋がる大きな要因である。セキュリティーの強化も必要だか、従業員の不正に対する判断力や業界が成り立つ基本(お客に遊戯台とサービスを提供し、お客から利益を受ける。受けた利益をお客に還元する)を念頭に業務遂行すれば、不正の排除にも繋がるであろう。

 

3-2  攻略会社の排除

 消費者相談のサイトを見てみると、攻略法にだまされたという書き込みを目にする。

 攻略会社から数十万という金額を搾取され、最後には手順や段取りが悪いと言われ、相手にされないらしい。

 この手の詐欺が横行するのも、業界の灰色部分と連想される事であり、パチンコ遊戯人口の減少に直結しているのではないか。

 一般の遊戯者としては、攻略法を知らない限りは勝てないと思ってしまう。本来有効でない方法を、広告という形で情報誌に掲載されてある。攻略法広告の規制も必要であろう。当然、消費者金融の広告も制限するべきである。パチンコ=勝てない=負け=借金という図式が連想されてしまう。

 業界情報雑誌と連携して広告の規制をかけ、一般の目に映らない形をとる事も重要である。新しく参加したいと考える人間がいても、このような広告を目にすれば、ホールに近づく事すらしないであろう。ホール自体も、この点の無効性も紹介しなくてはならない。

 

3-3  内部不正・不正機器の排除

 内部不正がある限りは、業界の健全化には繋がらないであろう。不正を起こした店舗の罰則も緩やかな気がする。自ら不正を起こした店舗は原則閉鎖にする。現状の不正機器使用が判明した際の島閉鎖だけでは、罰則が緩やかである。社会的責任のある上場企業の罰則と比べても、あまりにも緩やかな罰則である。

 逆に、組合側が独自の罰則を定めてもいいのではないか?広くクリーンなイメージを持ってもらうためには、自助努力が一番である。

 アメリカにおける自動車産業は、1980年代の貿易摩擦時には激しいバッシングを浴びた。報道でも、日本車の打ち壊しなどが映像として紹介されていたようである。しかし、日本の自動車産業は、現地雇用を促進し自ら進んで環境保全を考えた車造りを進めた。その行動・行為がいつの間にか受け入れられ、現地の人々に批判的な報道や考えを発する事すら忘れさせてしまった。アメリカのシンボルである、自動車産業の中心である某企業の存続が危ういとされる今日でも、日本企業を批判的に報道する記事を目にする事がない。

 パチンコ業界は自助努力が少ない為に、遊戯する人々の足が遠のいたのではないか。ホール経営企業が、自らにリスクを課す事で不正を排除しイメージの向上に努める必要性がある。

 

4 情報社会に倣う経営

4-1  情報の開示

 例えば、イベント等における誇大広告を掲げて実際には「広告に偽りあり」というホールがあると聞く。そのような話が起こる事自体が、業界のイメージダウンに繋がる。この声を無くすためにも情報の開示は必要である。

 一例を挙げると、メーカー発表の性能データと実機の実測データの情報を、翌日に掲示するなどがわかりやすいだろう。組合としてデータの公表を義務付けすれば、遊戯する人々も安心できる事であろう。

 それ以外にも、遊戯者の動きを記したタイムテーブルがあれば有効な情報となるであろう。空き台が無く、遊戯出来ずに帰るパチンコファンもいるであろう。人気の飲食店でも見かけるが、確実に近い割合で遊戯できる状態を知らせる努力も必要であろう。

 

4-2  監視組合の結成

 上述でも判断できるが、あくまで組合の目的は、業界の正常な状態を保ち不正を犯したものには規制をかける為のものである。独占的に営業するための、利益誘導組合ではない。業界のクリーン化・公正化を保つ為に監視する組織である。

 例えば、公正マークを発行し遊戯する人々に対して安心できる場所を判別してもらえばいいであろう。このマークがあれば責任を持った経営をしなければならないし、不正があれば、厳しい罰則を設ける。常に組合が、正常な状態を監視して経営状態を公開する立場をとる。当然、第三者の組合参加も必要である。

この組織が、初めて遊戯する人々に対する安心感提供の証となる。ファン減少の要因を、自らの経営を照らし改善するため自助努力をする監視組合組織を結成すれば、公正な娯楽を提供するシンボルマークとして活用可能であろう。

 

5 高齢化社会の対応

5-1  メインターゲットを絞る店舗経営

 これからの日本人の人口比率は、高齢者が多くを占める事実である。これをビジネスチャンスとして、店舗形態の改革を行う事で、客足を向けさせる事が可能である。現状の店舗に多く見受けられる、センスの無い煌びやかさや無意味な薄暗さは排除するべきである。清潔な外観や、落ち着いた店舗を増やすべきである。

 オリエンタルランドのテーマパークの境界線に設置している水辺や噴水などは、人間のイメージを変える大きな効果と意味のあるものらしい。パーク内の水のみ場にしても、高い蛇口と低い蛇口が、必ず一対になっている。今後は、ユニバーサルデザインを取り入れた新しい店舗の設計も必要であろう。

 

5-2  健康志向に対応

 禁煙ホールは是非必要である。部分的に禁煙にするのではなく、完全禁煙の店舗である。地域住民の生活等をリサーチする必要性があるが、これからのホール経営には必要であろう。

ホール側のメリットも大きいはずである。喫煙可能店舗と比較してもクリンリネスの簡素化につながり店舗従業員の削減も可能であり、そのコスト削減分を御客に還元できる。タバコをめぐる店内トラブルの減少にも繋がり、従業員の就業環境の選択肢も増える。

 

5-3  リラクゼーション可能なホール

 当然であるが、遊戯はしたいが音がうるさいというライトユーザーも多いと予想される。うるさいからパチンコには行かなくてもいいと思う人間も多い。遊戯台の音を最小限にして別の音響を効果的に流すホールがあるべきである。稼動の高い人気店舗は騒音がうるさいし、稼動の低い静かな店舗は出ない=パチンコは負ける・損するという経験で足を運ばなくなる人間も多いはずである。その経験は、娯楽としての楽しみよりも、つまらない時間を過ごしたというマイナスの記憶を植えつける。

休憩スペースを確保している店舗も多く、くつろぐ空間を提供しているホールもあるが、店側に不利益な人(遊戯しない・玉やメダルを拾う)が利用している事も多いと聞く。本来パチンコを楽しむユーザーが利用すべきスペースであるが、それが守られないのであれば、リラックススペースではない。

高稼働店舗だからこそ、遊戯者がリラックスできるホール創りが必要であろう。業界のスタンダードは高稼働ホールを持つ企業がリードして、追従できない企業は淘汰されるべきである。

 

5-4  安心できる客層

 パチンコをする人間は、遊び人というイメージがあるらしい。ホールで勤務する友人に尋ねたところ、理由は不明であるが、遊戯せずに一日中店舗内を徘徊する人もいるらしい。人によっては、落ちている玉を拾い景品と交換する人間もいるようである。

全ての遊戯者の身元が確実であれば、トラブル無く本来のワクワク・ドキドキのスリルを味わう事が可能である。お客同士のトラブルに巻き込まれ、違う意味でのスリルを味わう人もいるそうだ。

 この点を解消する為に、完全会員制のホールを作ってはどうか。会員証は、免許証や保険証で身元確認し発行すればよい。即日発行すれば、問題はないし不正遊戯者の抑止にもなる。新規のお客も店舗に入りやすくなる。何より、遊戯者の安心・安全の確保に繋がる。

 今後は、お客の選別も必要ではないか。優良顧客の獲得が、遊戯人口増加とホール経営企業の健全な発展に結びつく。優良な遊戯者が有効なホール宣伝をする事で、優良な顧客の獲得に発展する。理想的な循環作用で、遊戯人口を増やし、高齢化社会の生まれ変わった娯楽として、新しいニーズの発掘に寄与する。

 

6 総合テーマパークとして再生

6-1  パチンコホールの新しい位置付け

 ホールを一つの中核として、ショッピングモールを形成する事も有効な手立てではないか。現在は、ショッピングモールに併設という店舗は見受けられるが、ホールを中心とした施設が無い。例えば、出球を商品に変更できるとか食事が出来るとかなれば、それを形成する付帯企業も潤う。一つのICカードに情報を入れることで、自由に商品の受け取りが出来る共通ショッピングモールがあれば、新しい余暇の発掘にも繋がる。まさに、安・近・短という言葉の復活である。しかし、この実現には大きな問題が伴う。(8章)

 

7 パチンコをテーマにした学術調査

7-1  攻研究機関と共同作業

 人間にとって、プラス効果を発揮するパチンコの有益点を学術的に解明する。現在はパチンコ自体が依存症の一つとして、リスクの多い娯楽として取り上げられている。但し、人間にとって有効なものが見出せれば、新しい客層の開拓に寄与するはずだ。(私個人では、何がプラスになり何がテーマになるかは検討が付かない。)

 

7-2  建築物に関する研究

 タバコの煙の問題(排煙)や、騒音の問題は付き物である。これからは、ホール建築物の新しい構造や対策をとる事で、学術的に有益なテーマを提供可能だと考える。以下に例を挙げる

       省エネ且つ損失の少ない空調・冷暖房システム

       照明の与える人間のリラクゼーション効果

       人間の感情を抑える色彩効果

       騒音を吸収する壁面・建築構造等

 多くのテーマが研究題材となるであろう。

 

7-3  ユニバーサルデザインの研究

 近年ユニバーサルデザインなる言葉を多く目にするが、多くの学生は、高齢者・障害者の利用しやすい優しい形と考えている。本来は全ての使用する人が、利用しやすい形でなければならない。それも、街中に氾濫している高齢者用や障害者用と区別(ある部分では、差別化されているであろう)されるものではならない。

 パチンコホールには、多くの人々が訪れる。当然、年齢構成だけではない。体の一部に障害を持つ人も、遊戯されるケースが多い。そこで、パチンコ台を中心に考えるのでなく、建造物・構造物のデザインや機能を考える題材として提供してはいかがだろうか。実験的な形で、成果を見込めない事業にはなるであろうが、社会貢献の点では、大きな成果を上げることが可能である。

 アメリカでは、駐車スペース一つをとっても、数々の障害者を考えた規制がある。文化と意識の違いか、それを利用する健常者はいないが、日本では障害者用駐車スペースを使用する健常者も多い。であるならば、初めから立体駐車場にして健常者は、ある階層はパスを発行された人間のみが利用するなどの制限をすれば問題は発生しない。区別する形をしっかりと作り上げる事で、日本人は受け入れる事が出来るであろう。しかし、現状の規則を守らない人間が存在する社会は悲しいことである。

 それを逆手に取る形ではあるが、パチンコホール経営者がユニバーサルデザインの推進役を果たすことで大きな社会貢献が出来る。

 

7-4  エコエネルギの活用

 パチンコホールの消費電量は想像が付かないが、無駄に消費しているはずである。そこで、太陽光発電やガス発電その他のエコエネルギの研究対象になる事も、社会貢献なると考える。特に、パチンコに関係する企業は大手電気メーカーも部品供給という形で携る。その点を考えても、多くの人々に業界を形成する形を認知してもらい、さらに研究の一翼を担う企業というスタイルをとるべきである。

 

8 法的整備

8-1  脱法行為を無くす

 パチンコ遊戯者の多くは、景品交換という形で恩恵を得る。しかし、現金化は本来は違法である。現在は、一度景品に交換して換金するという法の抜け穴を利用した方法である。まさに脱法行為である。これは、黙認されている行為とあった。

 ならば、法改正をすべきである。脱法行為から合法になれば、イメージの向上になる。景品交換所がどこの経営かを明確にすれば、不透明な資金の流れが少なくなる。

 いっそ、ホール側が換金部門も一括してみるべきである。商品とともに、現金化しても問題はないと考える。現在の脱税業種トップグループに君臨するホール経営も透明化できるのではないか。一般企業は、脱税すれば社会的制裁を受けるが、パチンコ業は不透明な金銭の流れで灰色に終結するケース多いのではないか。業界のクリーン化にも、脱法行為を認めるのではなく、法的整備が早急に求められる。多くの遊戯者は、景品を持って薄暗い道を通って換金所に行く事は、嫌悪感を覚えるのではなかろうか。

 

8-2  騒音問題

 ホール内の騒音はかなりのものである。これからは、騒音に関しても法的規制をかけるべきである。自主規制が望ましいが、優良な組合結成がなされない限り不可能であろう。であるならば、法的規制をかけるべきだ。うるさい中で、損をするよりも、リラックスした環境で時間を楽しめるのが娯楽である。地域住民の為にも是非改革を望む。

 

8-3  脱税行為の罰則強化

 意図的な脱税企業は、廃業にすべきである。カネボウやライブドアに見られる粉飾とホールに見られる脱税は同じ違法行為である。追徴課税されればすむ問題ではない。粉飾で上場廃止に追い込まれる企業があるのにも係わらず、実質お金を扱う企業の脱税行為ではそれが無い。遊戯条件に関する不正排除(3章)でも述べたが、廃業にするのが一番であろう。

 廃業リスクを背負うのであれば、違法を行うホール経営会社も無くなるであろう。

 そうでない限りは、健全な会計システムをとる多くのホール経営会社に対しても世間の目が同じに写ってしまう。

 

9 結言

 今回、あるホールで論文募集の広告を見たきっかけで投稿する事になった。

 私が通う大学でも、遊技機製造企業に就職した卒業生も存在する。大学の求人票で目にする多くの企業は、電子部品を供給し機械要素部品を供給し成形部品を作っており、それの元となる金型業界の需要も生み出している。この論文執筆でパチンコ産業が、多種多様の産業に利益をもたらしている事を知り、国内製造業の多くを支える、基盤産業の一つとなっている事が理解できた。

しかしながら、その産業に貢献している本質とは裏腹に、不透明なホール経営、犯罪の発生場所、家庭崩壊の原因などメディアに取り上げられる部分しか目に付かない事にも気がついた。この最大の原因は、ホール経営企業の努力の欠落にあるのであろう。企業の本質である、利益を社会に還元してさらに利益を得るという精神の欠落でもある。世間に意見を求める事も大事であるが、それ以前の自助努力が無いために、現在の業界衰退の危機感を募らせる発端になっている気がする。

業界の浄化には、優良な経営企業が強力なリーダーシップを取り、業界の更なる発展に努めてもらいたい。多くの業界の発展に寄与する産業であるから、ますますの発展を望む。

 

 参考社団法人中央調査社

中央調査報「レジャー白書2004」に見るわが国の余暇の現状と課題

http://www.crs.or.jp/56213.htm

消費者相談受付状況

http://www.chugoku.meti.go.jp/consumer/topics/15fy/11.pdf (リンク切れ)